UP787A疾風ウインチの安全機構の一つ吊荷を巻揚げ過ぎた際に巻揚げ事故防止に作動するスリップ機構の紹介です。
過巻防止装置(安全装置) 特許第6703710
吊荷の巻揚げ過ぎでの過巻防止スリップ機能が働き衝突を防ぎます。
(巻込み過ぎ、荷重オーバー、吊荷の引掛り時に安全機構が働きます)
足場部材の吊上げ時の注意事
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吊荷を巻揚げ過ぎ
吊荷を巻揚げ過ぎる事で吊荷の落下、ワイヤーロープの切断の事故が起こる可能性があります。
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吊荷の引掛りに気が付かずに巻揚げた
吊荷が荷揚げ途中に引掛り、巻揚げ過ぎた場合、吊荷の落下、ワイヤーロープの切断、建物・足場部材の損傷等が起り大変危険です。
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吊荷のオーバーロード
吊荷を規定の重量以上に吊上げた場合、ワイヤーロープの切断、ウインチの故障等につながります。
上記の事項を防止する為に「UP787A疾風ウインチ」には、過巻防止機能(スリップ機能)が備わっております。巻揚げ過ぎに負荷荷重を感知してスリップ機能が働き事故を未然に防ぎます。
過巻防止機能が作動しましたら運転を止めて、巻下げ方向にて解除でき、解除後は速やかに作業を再開する事ができます。
※注意 過巻防止機能は、万が一の安全装置ですので常時使用する事はできません。
▲疾風ウインチの過巻防止装置構造
過巻防止スリップ機能(トルクリミッター)構造説明
・吊揚げ中にワイヤーを巻き過ぎてしまった場合に先端の滑車やブラケットアームを破損させない様にドラムがスリップする機構です。
下記の内容にてスリップ機構が働きます。
1.吊揚げ中に滑車先端に接触した状態でワイヤーを巻き過ぎた
2.吊揚げ途中に吊揚げ物が何かに引っかかりワイヤーを巻き過ぎた
3.吊荷のオーバーロード状態で吊荷を巻き揚げた(荷揚げ中巻揚げできなくなります)
※ ブラケットアームに使用する滑車はオタフク滑車(シャックル式)をご使用下さい。
・歯車がマサツ材により支持されており(図参照)巻揚げ時に定格の150%以上の負荷でマサツ材が滑り、ドラムが停止します。
・トルクリミッターが作動するとカラカラと言う作動音がしますのでただちに㊤ボタンを離して下さい。下り回転をさせる事で解除され復帰します。
・上部滑車への巻込み過ぎ、吊り荷重オーバー、吊荷の引掛り時の巻込み等で作動します。
現場での安全作業に疾風ウインチは活躍しております。
安全はユニパーの願い。
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